FAQ


企業の研修担当者に理解してほしいこと

ビジネスマンが英語を学ぶことはどういうことか

まずは、質問させてください。

あなた、もしくはあなたの会社の社員に対してランゲッジヴィレッジを通して求めるのは「ビジネス力」でしょうか、それとも「英語力」でしょうか。もし、前者であったら残念ながらランゲッジヴィレッジがお役に立てることはほとんどないということになります。ランゲッジヴィレッジは英語力向上のための環境を提供する場であって、ビジネス力自体を向上させる場ではありません。ですので、私たちに求められていることは、受講者様のビジネス力は必要十分なものであると仮定した上で、そのビジネス力の元となっている日本語によるコミュニケーション力に英語でのコミュニケーション力を近づけることだと考えています。研修を検討する前にこのことをはっきりさせていただきたいと思います。この点をあいまいにすることで、非常に多くのビジネスマンが英語研修にかける時間とコストを非効率なものとしてしまっていると考えています。

ビジネスを定型化することのワナ

LVにおける時間はすべて「生活と英語の融合」というコンセプトで作り上げられています。この「生活」という概念と「ビジネス」という概念をまったく別物として捉えている人が日本においては非常に多い現実があります。「日常英会話」「ビジネス英語」「ビジネス英会話」という言葉の存在自体がそれを表していると思います。すなわち、「ビジネス」という概念を「定型化」して、独立したパッケージとして認識しまう傾向がそのことによく表れているのです。ビジネス英会話を定型化することは、一見すると提供を受ける側としては受け入れやすく感じられます。これさえ身に着ければOKといわれれば人間は気持ちいいものだからです。また、特に海外駐在予定の方の中にはそもそも、仕事に行くのであって、高校生のようにホームステイをしにいくわけではないのだから、手っ取り早く「ビジネス」に役立つものを求めるという感覚をもたれている方も少なくありません。そうなれば、多くの英会話業界に身をおく者は求められたパッケージ商品を当然にして提供します。しかし、その結果はどうでしょうか。前述したように、英語研修にかける時間とコストの割に満足のいく結果が得られていないという事実が厳然と存在しております。

ビジネスを定型化するということは、ビジネスはスピーチコンテストに近いものだと考えることだと思います。事前に言うべきことを定型化し、それを何度も練習して、舞台の上でその練習のとおりに再現する。これであれば、定型化の力を最大限発揮することができます。しかし、ビジネスはどうでしょう。こちらの事前に準備したとおりに交渉が進むことなどありえないということはビジネスマンであれば誰でも分かっているはずです。まさに、「生活」の中で起こることすべてが予期しないことであり、そのつど適切に対処することの繰り返しであるのと同じことです。すなわち、ビジネスが生活の営みの一部であるといえるかと思います。このことをヴェン図で表すと以下のようになります。

このように「ビジネス」の概念は完全に「生活」の中に取り込まれます。しかし、それがベン図(第一)で表現されているようなはっきりとした境界線が存在せず、ヴェン図(第二)のように、まるでアメーバーのように変化をしてしまう概念として認識するべきです。多くの皆さんが欲している「定型化」されたビジネス英会話は、「定型化」されているがゆえにアメーバーのように変化するビジネスでは「使えない」ものとなってしまうのです。

もっと「自由に」もっと「しなやかな」存在として「英語力」を捉えなければビジネスのために本当に価値のある研修にすることはできないのです。

ビジネスの営みは全人能力発揮です。なんとしても、あなた、もしくはあなたの会社の目的を相手とのコミュニケーションの中で実現することです。だからこそ、日本人が相手の場合は、その能力が最大限発揮できる日本語で行います。しかしながら、その相手が英語圏の人間であった場合には、英語で行わなければならない必要性が発生します。その場合への対処能力を身に着けるために研修を企画されているはずです。したがって、このときの研修の最大目標としてはその人の日本語でのコミュニケーション能力にまで英語力を到達させることとすべきです。

もちろんその実現は非常に困難ですが、ビジネスは全人能力発揮である以上、方向性としては「生活と英語の融合」によって日本語力=英語力を目指すべきであることは明らかです。そして、この目標に近づけるためのお手伝いをランゲッジヴィレッジがさせていただこうということであって、決してビジネス力の向上のお手伝いをさせていただくわけではないということをはっきりさせていただきます。

ランゲッジヴィレッジが「ビジネス英会話」のパッケージ商品を基本的には提供しない理由を述べさせていただきました。これにより、定型化されていない英語力=「しなやかな英語力」がどれほどビジネス成功にとって重要であるかをご理解いただければと思います。

ランゲッジヴィレッジでは、その『しなやかな英語力』を養成するための様々なレッスンを自ら開発しています。以下のページにて、詳細をご確認ください。